先週の日曜日の早朝は町内の一斉掃除で、6時半頃にはマイク放送で案内されていた。7時に近くの公園に集合である。前回の4月10日は丁度親戚の法事があったので欠席した。
我が町内では理由なく欠席の場合は1000円の罰金?を支払うのであるが、事前に隣保長に欠席の連絡をして、罰金の確認をしたところ、「上の人に確認してからお返事します」との返答だったので、そのままになっていたことを思い出した。
この日は出席するつもりで、帽子を用意し、軍手、草削りを持って定刻に出向いた。家内からは前もって「一生懸命しなくても良いから」と言われていた。何故かと尋ねると「皆適当に喋りながら時間までやっているのに、あんたはアホみたいに、一生懸命するやろう。シンドイだけや」と毎回参加している家内のことだから、周りの作業振りをみているのだろう。
既に定刻には指示が有ったわけでもなく、皆がそれぞれ公園の中を分担して草抜きなどをしていた。役員さんは公園の外周のツツジの剪定を行っておられた。電気鋏も使っておられたから、その出来ばえを眺めている人も多数おられた。
私の隣保は公園の一角で前にも来たことがあるので、そちらに行って勝手に草を削り出した。雨上がりであったので軽く草が抜けた。土を盛った花壇にも草が多く生えていたので、気をつけながら除草した。
私の隣にも男性が同じ様に花壇の除草を鍬を使ってされておられた。以後反対向きだったのでその後は知らないが、その方がおられなくなって、暫らくすると中年の男性が来られて
「なんちゅうことをするねん。花と草が分からんのか」と言っておられるのを聞いて振り返ると
「花壇の中の花も草と一緒に引いてしまっている。折角ワシが育てて来たのに。」と嘆いて独り言を言いながら、私の除草した花壇を見られ、安心したのか、
「ヒョットしたらと思い、早く来て注意をしようと思ったんやが、少し遅そなってしもた」と話かけて来られた。
「しかし草と花の区別が分からんのかんなあ」と重ねて話しかけて来られたので、「そうですねえ」と曖昧な返事をした。
先程の人がどんな人だったかも覚えていないので、この話し声の回りに聞いておられるかも知れない。隣保の女性もそれを聞いて見に来られて、「まあっ」と驚きの声であったが、またオシャベリしながら戻って言った。
花壇の主も諦めてどこかえ行ってしまわれたが、矢張り男性陣の方が良く動かれておられるようである。
話に飽きた隣保のおばさん達は、今度は「奥さんどないです?」と今度は私に話を振ってこられた。一応手は動いているようであるが、口ほどには動いていない。
「まだ入院中で来月辺りには戻って来るかも」と返答したら「大変ですね」と決まりきった答えが返って来た。私も決まりきったように「いやいや留守で生々してます」と答えたら笑い声が起こった。