今朝出勤して、迎えのデスクにいつも置かれてあるノートパソコンが無いので、今日は休まれるのかなと思って、前日からのメールの確認をしていたら、上司からメールが入っており、当分の間休まれるとのことであった。
以前から腰が痛いといっておられ、退職して治療に専念しなければならないと退職の申し出をされた。後任も入社され引継ぎ中に、その新任の方と前職者との折り合いがつかず前職の方が退社され、責任感の強いTさんは急遽そのまま残留されていた。
口八丁手八丁とはこの人のことをいうのだろう。専門の公衆衛生の知識を生かし食品の衛生検査をしておられ、単に検査だけでなく、職場への指導と助言を続けられておられる貴重な存在である。彼女が行くところ笑いおこり、若い男の子からは、「若者の生気を吸い取っている」といわれる中年おばさんである。「肝っ玉母さん」と呼ばれる親分肌の人だからこそ自分の職場を大事にされ、休日も出勤されたして家事も大変なことだと思う。
彼女がいるのといないのとでは、事務所の雰囲気がまるで違う。誰彼なしに彼女に声をかけたり、相談を持ちかけたりして自分の仕事中であっても、彼女も気良く受け答えたりして顔色一つ変えずにいる。特に若い女性スタッフの母親的存在として、いろいろアドバイスをしているようだ。ご自分にも同じ年頃の娘さんや息子さんがおられて、他人事で済まされない気性なのだろう。パソコンの画面には愛犬の写真を載せておられて、良く話をされていた。
そういう行動力の彼女のドクターストップによる休業は痛いが、早期に療養されて職場復帰を願いたい。