福山市の特別養護老人ホームで年末から年始にかけて7人の入所老人が亡くなられてその原因が「ノロウイルス」による感染と特定されたようである。
聞きなれない用語であるが、仕事柄食品中毒の基礎知識として事前に承知していたもののこれほど大きな事態になるとは思っても見なかった。各地に同様の症例が続いているようである。
食中毒というと、夏場の食品衛生管理に目が向けられ、比較的冬場は菌の繁殖が少ないものとして一般常識として認知されてきたところである。
近年胃腸風邪と呼ばれて集団感染も「ノロウイルス」が主体の食中毒であると判明しており、冬場の食中毒の中心であり、幼児や体力的に弱っている人が感染すると今回のように死亡するといった恐ろしい食中毒である。
生牡蠣などから感染するようで、そのままでは増殖せずに、お腹に入ってから増殖し、消毒液や薬品では防げず、熱にも強い厄介なものだそうだ。
対策として食品中毒予防の第一番である手洗いの励行だそうだ。寒い時期の手洗いは、冷たい水でよく洗われないので余計に見逃されてしまう。特に用便の後の手洗いは十分にしないと、自分が被害者になり、また加害者となってしまうので注意していきたい。
町内にも特老施設があり、娘も勤務しているが大丈夫かな。