「礼に始まり礼に終わるのは」全てのスポーツにおいて共通であろう。開会中のオリンピック競技においても同様である。「礼」は指導されて形成していくものである。いわゆる「躾」だと思う。
最近孫の野球の試合や練習を見に行って気が付いたことであるが、孫が同僚とキャッチボールをしていて同僚が後逸してボールが後ろに転がった。父親がコーチ役として後ろで見守っていたが、そのボールを拾い上げて同僚の子に渡した際に二人して脱帽して「有難うございました」との声を掛けていた。孫はまだ少し照れくさいのかはにかんだ笑みをしていた。
親に対して感謝の気持ちこそ持っていても、素直に有難うとは言えないものであるが、ここでは選手とコーチと親子が別々に対しているので孫も同僚に従ったのであろう。それが団体でのルールである。
過日もドリンクの差し入れをした際に、選手達が私の前に整列して挨拶していた中に孫がいた。同じく脱帽して声をだしていたようであるが、私と目が合うと笑っていた。家の中ではドリンクを渡しても「ありがとう」の声だけで済むのが、「キオツケ」「脱帽」「声だし」「礼」と団体での行動を共にしなければならない。それが当たり前であると学習体験を繰り替えすことによって身について来る。
炎天下の練習も、それなりに身に付いてくれることだろう。真っ黒に日焼けしてユニフォーム姿は身長も伸びたようである。スポーツ面では心配無いが、夏休みの宿題はどうなんだろう。