最近愛社心について考えさせられることが多い。終身雇用制の崩壊といわれて久しく、企業のリストラなどで止む無く解雇された方には、その企業に対して愛着すら覚え無いかも知れない。
若い人達も現在雇用されている企業に対して、自分の実力が発揮できなければ転職して構わないという気質の人が多いと以前新聞のアンケート記事で読んだことがある。
企業のトップの不正や背徳行為により企業存続が出来なかった事例も多々見てきた。
雪印乳業もそうだし、地元では浅田エッグも同様である。浅田エッグの場合、当初は被害者で同情に足る立場であったが、隠蔽により加害者になってしまい、会長ご夫婦は責任から自害なさるという無残さだ。
働く従業員にとって、その企業が公益に適い公正な利潤を上げているかということは大変大事なことだと思う。利益がでないからと、経費削減を標榜して人件費に目を向けることは当然である。しかしサービス残業を管理監督者に強要したり、残業していることを容認しながら適正に処理されないケースは、いたるところであるケースである。
昔と違って、個人主義が全盛となり、上下関係も希薄に成り上司も、部下を気遣いながら仕事を任す時代となっており、それはそれで良いことなのだが、差がなくなってきたようだ。初任給のアップで新人と課長の差も少なくなっている。処理能力も昔の勘や経験でしていたころに比べて変わってきただろう。
問題は、中高年の人がその会社をどう思っているかが、その会社の風土だと思う。
その会社の商品を買いますか。自分の子女をその会社に勤務させたいですか。
種々の問いかけはあるが、いずれも年齢的な事情から、その企業から抜け出せない人達がどう行動するかにかかっている。「濡れ落ち葉」として残っている人もいるだろう。
果たして自分はどうだろうか?