今朝の朝日新聞朝刊の
「天声人語」に誉め言葉のことが書いてあった。昔から人の育成にあたっては「誉める」ことが第一と、良く教育現場では云われてきたことである。山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」等は最後に褒めることを忘れないようにとの念押しである。
科学的にも証明されているとのことも書かれていたので興味深く読ませてもらった。昨今子育てで悩む親も多く、中にはDVにまで及んで取り返しのつかなくなったり、育児放棄や、反対に積木崩し状態ともなったりしているケースを見聞きする。今日的な学校教育の主要テーマの「いじめ問題」等も根源的には、「誉めて育てる」ことが欠如した結果ではないかと思ったりする。
大変示唆に富む名文の結びとして書かれていた小節を重ねて記しておこう。
『「三つ叱って五つほめ七つ教えて子は育つ」などと俗言にいう。なかなかの塩梅(あんばい)と言うべきか、中学生も、親にほめられることの多い子は自己否定感が低いという調査結果がある。ほめ上手にして叱り上手。誰もそうありたいと願うところだが、さて。 』