女子柔道の
「暴力告発問題」が紛糾している。監督辞任で決着が着いたかと思いきや、組織の問題や強化体制についての指摘を声明と言う形で世に問うことと成った。オリンピック招聘活動にも影響が出て来そうである。
まさに協会が「問題」を押し倒したかに見えたが、巴投げで逆転された様である。勝てば官軍で少々の問題は帳消しにされるのがわが国民性である。ロンドンオリンピックでは良い成績を残していたので、まさかこの時期にというのが正直な気持ちである。
大阪桜宮高校の体罰問題や教育現場でのイジメなど、それを廻る学校現場や教育委員会の陰湿体制などが毎日の様に報道されている。東西南北スポーツ有名校の名前が出て来て、あちらこちらに雨後の筍の様に体罰が飛び出している。
民主化教育を受けたとは言え、スポーツは根本的には何ら変わっていない。要は各競技とも成績至情主義である。根性、辛抱、努力、熱意等を上司先輩から教えられ継続されて来たものである。伝統の中にはそれらも含まれている。
まだまだ不祥事が出てくるものと思われる。熱心の余りの体罰は今や暴力と認定されている。私達の子供時分は先生が鞭ならぬ竹棒を持っておられた。勿論それは授業に使う指棒であったが、時には黒板や机をきつく叩き、或る時は凶器と化していたこともある。当時は体罰とは誰も指摘はされていなかった。怖い先生であった。
そんな良き時代?では無い。膿は出して健全なあるべく教育へと変って行くプロセスと位置付けておきたいと思っている。