先日我が家の庭木にウグイスが飛来して小さな小枝に止まって囀りだした。たまたまそれを見ていた家内から呼び寄せられた。
ガラス戸越にその動き回る姿と鳴き声を聞いていた。家内曰く「鳴き声はウグイスの様であるが、もっと若草色の羽根をしており、目の周りが白いのではないか?」というものであった。
梅にウグイスとして日本画で紹介されているものは、大体「目白」である。絵柄からウグイスは茶色ぽくて誰か絵師が春の彩の良い目白を描いたもので、その後家内の様に目白とウグイスを混同していたのである。
私も子供の頃に目白も飼っていたことがある。ウグイスを直ぐ側で見たことは無かった。こんな街中に飛んで来て餌をさがしているのであろうか。自然に子供時代にウグイスの口笛をしていたことを思い出して口笛を吹いた。寄り添っていた犬も驚いた様に私の方を見ていた。数回重ねると反応らしき囀りも聴かれた。小さな庭であるが、春の珍客の飛来は大歓迎である。