昨晩の選挙結果速報を深夜まで見て、今朝も早朝から結果を追いかけて見ていたが自民党の地滑り的大勝である。いや自民党というより、郵政改革にイエスかノーかを国民に単純に問いかけた小泉さんの一人勝ちである。
野党は今回の選挙は郵政問題だけでないと、マニフェストを出し争ってきた。勿論自民党も同様に公約を出しているが、ニュースで見る小泉さんの主張は郵政の是非一本である。「郵政なくして改革なし」と明快な問いかけである。
そもそも従来の選挙では保守の自民と革新の野党の対決であったが、今回の選挙では自民が郵政の改革を訴え、野党が待ったをかけたもので国民の応えは改革続行であった。
過去の小泉内閣の道路公団民営化などの改革継続を郵政でも願ったものである。しかし本当はどうなのだろう。投票率も上がり、自民と公明を合わせれば3分の2以上となり全ての法案が可決となる。果たしてそこまでの信頼を与えたのであろうか。自民党の選挙公約に白紙委任をしたとは思わない。ここは小泉さんの言われる郵政改革のみに焦点を当てて見るべきだと思う。この問題に対して国民の多数は信任投票をして小泉さんの路線に賛同をしたが、年金問題、税制問題、靖国問題、北朝鮮の拉致問題など今回の選挙ではOKサインを出したとは思わない。閉塞した社会で国民は一つひとつ改革してもらいたい希望の中で、「郵政改革が本丸」と言われて、取りあえず賛同したと思うのである。
大勝にも驕らず、冷静な選挙分析を願うばかりである。