今月の安富冠句会の月例会は、珍しく25日(木)と成っている。月例会は毎月末の最終木曜日と成っているのであるが、今月は11月の24日(木)に開催予定に次いで早い開催日と成る。しかし来月は月末31日(木)が開催日と成っている。
私はこの会では、清記担当であるので、皆さんの投句作品を開封して、「地巻」を作成する役と成っているので、選者にはなれないことと成っている。これは誰の投句か、一番に知ることと成るので、昔からのルールとされている。
選者役は、地巻が作成されて、それを第一木曜日の午後から地巻印刷がされてから、そこから選者としての役に当たって頂く事に成る。
ご自分好みの句を選び出し、一枚一枚短冊に書き上げ、それを42句を選んで、最高位を天の100点、次点を地位の99点、、次を人位の98点と点数付けしている。そしてそれらを「巻」と称される美巻に転記する事に成り、更に上位の天地人を三光として、各句に標目を付け、天句には更に追吟を附せることと成っている。これが国風冠句の習わしであるが、今は短冊を記しているのは安富冠句会だけとなっている。国風の他の句会では、短冊を公開の場の証として紹介している様である。
現在の安富冠句会は、昨年から他会派からの応募を募り、開かれた冠句会とすべく、従来安富冠句会で独自に行われていた、折句、読み込み句、送り句等と冠句以外のユニークな蓮歌の道を引くものがあり、皆さん大変苦労して作句されておられた。冠句は簡単にできるが、折句には苦しんだとか、送り句はパスしたとか、毎回そのような苦情とも聞こえる声が聞こえたが、最近では、それらが無くなったことで、かえって懐かしくお話しされる方もおられる。
役員の方も苦渋の選択をされたことであろう。現在も毎月数は少ないが、応吟をして頂いている。冠句のみの投句であるからこそ、応募して頂いているのであろう。今後も運営に当たっては昔を踏襲するのか、冠句のみで歩んで行くのか、皆で議論しても良いかもしれないと思っている。
by kitamura1007
| 2016-02-18 07:25
| 冠句
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