街路樹を植えた目的は何なんだろうと思う。最近大きく成り過ぎた街路樹の剪定を見かけた。一つは通勤経路にある神屋公園の東側に植えられていた大きな楠木の大木である。公園内からフェンスを越えて枝が今にも折れて電線にもたれかかりそうであった。これなど関電が担当するのか、公園の管理の姫路市なのかどちらが、先に気づき処置するのだろうと思って、毎日その前の道路を通っていた。
ところが先日、ここを通ると随分陽ざしが明るくなっており、よく見ると垂れ下がっていた枝を思い切りよく伐採していた。駐車違反の標識や、道路角の一旦停止の標識すら枝の葉っぱで隠れていたので、万一の際は危険な状態であった。
もう一つは、校区内の小学校である。こちらは学校西側の、楠木を初め、学校設立当初からの樹が大木と成っており、先日クレーン車や大型トラックがグランド隅で剪定作業をしているのを見かけた。クレーン車で木の枝を巻き付け、ゴンドラに乗った職人さんが、チェーンソーで枝打ちを行い、それを大型ダンプに積み込んでから、更に枝打ちを行っていた。剪定鋏でするのとは違ってスケールが違う作業であった。
横では体育の授業が行われていた。勿論作業現場からは離れている。こちらも樹の枝が折れたり、塀を越えて道路側に落ちるのを未然に防止する狙いがあったのであろう。
学校横の公園も桜が植えられているが、このところ周りの街路樹も随分伐採されて、死角というか、学校内が良く見えるように変わってきたようである。防犯上から、これまでは学校内を隠すような役割のブロックが取り除かれ、網のフェンスにして可視化良く変化していた。校内の樹木も、大木になる楠木などが植えられていた様であるが、ここまで剪定や伐採をするとなると、今後はこのような樹ではなくなるのではないかと思われる。
今回の剪定等を見ると、大変費用も掛かっている様である。学校内の治安の面からすると、大木は必要ないかもしれないが、大きく育った樹々からは、単なる新鮮な空気の浄化だけでなく、存在そのものが歴史を感じさせてくれるものであったので、寂しい限りである。
by kitamura1007
| 2016-03-11 08:50
| 自然
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