大学の先輩里見さんのブログ
「椿壽庵だより」に彼岸花が書かれていた。朝の散歩時でもあちこちの草むらから赤い花が咲いている。通勤時にも道路脇の田んぼのあぜ道などに咲いている。稲穂の黄色と緑色の草、青い空と色彩のコントラストが対照的である。
私達の子供の頃は彼岸花といわずに「手腐れ」とか「手腐り」とか言っていたように覚えている。赤い粉が手について毒だと云われて触らないようにしていたためだろう。
この彼岸花が以前に住んでいた家の床下の換気口のところに決まって咲いていて、今年も花をつけていた。舗装されている路地の溝の横にブロックを置いたところに花の土を撒き、家内が花の苗をうえていたところである。わざわざ彼岸花の苗や球根を植えつけることもしないのに決まってこの時期に花をつけるようになった。子供の頃から聞いていた余り好まれない花なので、以前根っこごと引き抜いたことがあったが、残っていた根からだろうか、また花をつけ出したのでそのままにしておいたものである。出窓の下側にあるので家の中からは見えないが、何もない殺風景なところで、別に周りに悪い影響も無ければこのままで良いか放っている。
彼岸になれば赤く咲く季節花である。もうすぐ金木犀の香りも漂ってくのだろう。