会社構内の金木犀が強い香りを漂わせている。例年より少し遅いようだ。今日から白浜の「灘の喧嘩祭り」が始まった。播州の祭りも最盛期に入った。この時期の香りとして実に適していると思う。
金色の小さな花からこの強い芳香を一面に漂わせて青い空に吸い込まれているようだ。秋の香りの中でも秀逸なものだろう。
季節の香りとしては、昔からこの時期秋刀魚の焼く臭いは広く知られている。食欲の秋の象徴のようなものだ。
冬はどうだろうか、雪は香りが無いので矢張り暖かい鍋の香りがする。またコタツに入って食べるミカンの香りも季節の香りだろうか。
春は何だろう。寒い冬を越して待ち遠しい春の訪れ香りは梅が代表するのだろうか。古歌にも多く詠まれているようだ。個人的には春の訪れは良いのだが、毎年花粉アレルギーに悩まされ香りを嗅ぐどころか、鼻水鼻詰まりの最悪のシーズンである。因って春の香りはいたって少ない。
夏はどうだろう、矢張り磯の香りである。海辺に着いてこの香りが最高である。また山などの草木の息吹の香りもこの時期ならである。それに蚊取り線香の香りである。
こうみてゆくと年中香りを楽しめる。四季折々が香りを提供してくれている。我が家のトイレには柑橘系の消臭剤があるので、年中金木犀が漂っている。矢張り天然の香りが良い。