昨日の好古学園大学1年歴史科Aは世界史第7講で「ルネサンスの科学と技術及びセレンディピティ」と題するプリントが3枚配られた。講師の平良先生は、冒頭板書されて不如帰、子規、郭公の三つを何と読むかと尋ねられた。
「ほととぎす」と三つとも読まれると回答をされ、中でも子規の字を見ての連想から、正岡子規を指摘して、彼の人間関係に話が及び、弟子や友人として高浜虚子や夏目漱石、また森鴎外にまで繋がる話をされた。漱石が著名なのは子規が新聞社勤務時代に漱石に小説を書くことを勧め、「坊ちゃん」等の名作を投稿させたからであると断言されておられた。
先生のお話は、いつも脱線が多く、配布のプリントがその日の講義で終わったことは無いので、今回も3枚も配られ、それに冒頭からの脱線では進まないだろうと思っていた。しかしどこかで先生の脱線は講義というより、歴史にも関連しており、どこか現在の生活にも繋がっていることなのである。世界史から日本史に飛び、国文学に飛び、美術史、科学史にもあれこれ関連している。今回の冒頭の脱線からも、ルネサンスのミケランジェロとダヴィンチの二人の巨匠の交友関係から、芸術家を支えた財閥や権力者の保護の元で大きく成長したことがあげられていた。
この日もプリント3枚中1枚だけで終わってしまったが、終りには前回同様、歌詞が配られこの日は、「夏は来ぬ」と「夏の思い出」を全員で斉唱して講義は終了した。実に楽しく一風変わった講義である。
by kitamura1007
| 2019-06-13 08:40
| 老人大学
|
Comments(0)
|