猛暑日が続いている。朝からセミの鳴き声がうるさい。あちこちの木々から聞こえてくる。短い命だから精一杯今を生きているのだからと理性ではわかっていても、直ぐ近くの庭先のから聞こえてくると感情的になってしまう。
クマゼミばかりである。私が子供時分ではアブラ蝉が主流で、その次に小さなニイニイゼミ(私達はチイチイと言っていた。)、そして王様格のクマゼミであった。あれほど居たアブラゼミは見かけなくなって来た。ましてチイチイは見かけたことがない。
お盆に小学1年生の内孫が帰省して来るが、果たして蝉に興味を持っているだろうか。父親の虫嫌いが影響していなければよいが。昔は昆虫網を持って近くの公園に蝉取りに行ったものだが、私の子供時分は網は貴重なもので、破れたものを母親に補修してもらっていた。そのため弟は、虫篭持ちで、捕獲するのは私であった。失敗すればオシッコを掛けられたりして、楽しい夏休みであった。
小学3年生頃には、一人で山電姫路駅から明石駅下車で、播但汽船に乗り換えて岩屋港に渡って、母親の実家の淡路島でほぼ1か月間、預けられて過ごしていた。その頃は祖父が農耕用の牛を飼っており、その大きさに驚いたものである。また近所にはヤギも勝っていたので、乳を飲ませて貰ったりしていた。また飲料水は近くの井戸から汲み出しており、大きな桶を天秤棒で担いで狭い道を叔父が運んでいるのを見ていた。また畑から収穫したスイカやトマトなど水に冷やして食べていたが、美味しいものであった。
夏の思い出は、いつも淡路での過ごしたことを思い出すが、果たして孫が実家に帰省の短い間に、どんな思いを持ち続けてくれることだろう。楽しみの一つでもある。
by kitamura1007
| 2019-08-04 07:37
| 家族
|
Comments(0)
|