先週の土曜日は姫路冠句会の9月例会の日であった。会員の1名から体調不良とのことで退会の申し出があった。90歳を迎える方で、視力が思わしくなく、心臓も悪く度々欠席されることもあった。このところ好きな冠句づくりにも意欲がわかないといつも、例会では私の横に坐られるのでそのようなお声を聞くことがあった。俳句を嗜んでおられてから冠句にお入りなられたそうで、綺麗な句をおつくりになっておられたので残念である。
当日但馬よりやまざと主幹の橋本先生がいつもの様に、会員より早く到着された。待望のやまざと創刊700号特集号をお持ち下さり、配布された。B5版の115ページになる大作である。
これまでの記念号は、各自10句程度を持ち寄り、それを作品集として製本するのを見て来たが、今回の記念号は「やまざと700号」として「山」の部、「里」の部、「七」の部、「百の部」、「号」の部に各冠題が2題出題され、それぞれの部に、先生が指名された選者が句の選をするというものである。言ってみれば投句者全員が選者となるもので、今回は65名の選者が一人3才、5客、10秀、26佳を選び出しての発表である。そしてそれらを、天7、地6、人5、客4、秀3、佳2で先生が集計されての発表があった。
それ以上に、今回の記念号に投句のなかった、過去にやまざとに席を置かれた方々の句を先生が拾われて12人分覚12句を掲載されておられる。また過去のやまざと賞を改めて掲載され、第1回の昭和43年から昨年の第45回まで一挙に紹介され合わせて優秀賞も併記されているので、秀句の鑑賞本としても使用出来る。
また、昭和10年からのやまざと700号としてあゆみを、社会史と共に紹介されており、先生が毎月の積み重ねを克明に記録されているのがわかるものである。本当に先生の執筆しゅうねんというか、情熱を見る思いがする。
改めて、これからも冠句教本として大事に使わせていただく所存であります。
by kitamura1007
| 2019-09-18 14:22
| 冠句
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