土曜日の立命館大学経済学部同窓会記念講演会の終了際の質問に突然「中国人は信用できるのだろうか?」との突拍子も無い質問が出た。
会場に笑い声が流れた。講師のジャーナリスト財部誠一氏も一瞬唐突で単刀直入な質問に少しの間が空いた。聴衆はどんな答えをするか聞き耳を立てた。恐らく当たり障りの無い答えだろうと思っていた。いや自分自身ではそんな不信感を一掃してしまうものと思っていた。
応えは、そうかもしれないが、不信感も大いに日本人にはあること、またそれにより日本企業が失敗してきたことがあまたあることが紹介されていた。
今回の講演のテーマは「世界と日本の経済を読む」との内容であった。主に中国経済の物凄い活況とそれに基づく政策などグローバルな観点からの話であった。
特に中国を輸出の相手とか、コスト削減のための現地生産とかだけで見ては駄目だ。トヨタ、ホンダは現地生産現地市場として認識し成功しているのであると、認識の差が成功の分かれ目であると話されていた。
その中での質問であった。確かに靖国問題や排他的経済水域における海底油田の探索など現状の政治的日中間は冷え込んでいる。小泉外交では打つ手無しであろうと思われる。
講師の話では、人知主義の中国人は一度信頼関係に陥ると永劫付き合いがあるといわれていた。そんな関係に早くなって欲しいものだ。
息子が明日から始めて海外に出かける。それも海外初出張が中国である。無事勤めを果たし、中国の友人を作ってもらいたいと切に願っている。