今しがた、会社のKさんのところに伺い、美味しいイチジクを分けてもらって帰って来たばかりである。毎年この時期に新しく、綺麗で美味しいイチジクを買い求めている。
これまでは、会社に届けて頂いたが、休む前に住所をインターネットの地図検索で教えて頂き、昨晩に電話が有り、明日朝8時前に自宅へ来て欲しいとのことであったので、いつもの出社時刻より、少し遅めに出かけた。
朝の片づけを済ませていた家内も、一緒に行くというので同乗して、久し振りに通勤時間帯に会社方面に走った。
9月始めに少し黄いばんでいた、稲穂も殆ど刈り取られて、畦には彼岸花が、ここそこに群生していて、秋本番の風景である。8時前の東向きは、朝日が大分下に降りてきて、まぶしくて車のサンバイザーを下ろさないと運転に支障が出るほどである。
会社の側を通り、誰か知った人とすれ違わないかとキョロキョロしていたが、出会わなかった。事務所の2階の窓も見上げたが、人の気配は見えなかった。
ラッシュ時の停滞で、思わず時間を費やしてしまい、予定の時間を少し回った。ラブホテル街の立ち並ぶ路地を通る道を、教えてもらっていたので、家内と一緒だと、対向車からは、「おっさんとおばはんが、ええ歳して、この時間からホテルに入って行ってる」とおもえるだろうなあと、ハンドルを路地に入って行った。
丁度、Kさんから携帯電話が入り、今の所在を尋ねられ、車を運転しながら電話していたものだから、彼が家の前で反対方向を向いて、携帯をしている姿が見え、「君の後ろに居る」と言うと振り返り、笑って電話を切った。
ガレージ前に、今朝5時から収穫したばかりのイチジクがケースに入れられて置いてあった。娘のところにも、分けてやるので、2ケースを注文していたが、それ以上に少し型崩れしたイチジクがケース半分程余分に頂き、「これやったら、1ケースで良かったなあ」と笑いながら帰って来た。ケースのイチジクはさすが市場に出すので、綺麗に揃ったものであった。
家内は、車の中で余分に頂いたイチジクを一つ取り出して、剥いて食べ、「甘い!」と驚いていた。勧められて食べるため、出してもらって家内が皮を剥き出そうとしたので、「何をするん!?」と言って皮を剥くのを止めさした。いつも丸かじりである。そうでないと美味くないので、家内も自分の食べ方を知っているのにそうするので、尋ねると採ってきたばかりで洗っていないから汚いというので、辛抱して帰って来た。
このブログを書いている最中に、タッパーに4個洗って持って来てので、3個を次から次に食べたのを見ていた家内が、「イチジクは精が強いので、そんなにいっぺんに食べたら鼻血が出るで」と言ってきた。いつもこの時期に食べると、聞く言葉である。いわゆる季語であると思う。
後で、本当に「精が強いのか」調べてみようと思っている。イチジクを変換すると「無花果」と書かれていたので、この漢字は昔の受験勉強か何かであったことを思い出した。懐かしく、そして美味しく味わいたい。