昨日、姫路立命会の尾上会長のお招きで、同会の三役の方とご一緒に 「灘のけんか祭り」で知られる、白浜町の松原八幡神社の前の広場の桟敷席で、宵宮の絢爛豪華な屋台の練り合わせを見ることが出来た。
締め込み姿の男たちが、装飾や彫刻が施された旧灘七ヶ村の屋台を練り合わせて、2トン近くあるという重量の屋台が担ぎ上げられ上に支えられると、こちらまで引き込まれそうな迫力である。
このところの祭りは、子供神輿しかみていないので、間近に見られて大迫力である。太鼓の重低音がいつまでも響き渡り、拍子木の乾いたカチッカチッツという音や、危険を知らせる笛などが各屋台毎に鳴り響き、ニュースで見るのと違った違い、雲一つ無い青空に、「ヨーイヤサー」の掛け声が、こだましていた。
特に妻鹿の屋台は一番重いとかで、その重さを逆に利用するかの如く、他の屋台を担ぎ上げるのと違って、激しく地に数回上下して落とし、一気に担ぎ上げられたが、地鳴りが観覧席にまで伝わる迫力で、その重さが伝わってくる。余りの迫力に見入ってしまい、写真を撮るのも忘れていたぐらいである。
お昼前に到着し、早速ご馳走をよばれた。既に東山は宮入していたが、次々と各地区の屋台が交互に入って来て、赤や黄、緑などの7色のそれぞれの村のシデ棒が揺れる中、屋台が担ぎ上げられ、中には、その重量の屋台を2台、3台と豪快な練り合わせを披露し、本宮のお旅山での練り場で神輿のぶつけ合いをして、壊してしまういわゆる喧嘩祭りと違って、重量感ある横綱相撲の感じがした。
自分のような胴長短足の者には、この締込み姿は似合うだろうと言ったら、腹が出ているだけでは駄目で、お尻にこぶが無いと駄目だと、先輩達に言われた。そういわれれば、割腹の良い人の体型はそのようであった。
3時頃まで宮入が続き、次々出て来て、夕方からは暗くなってきて、電飾をつけた屋台も登場して、今度は昼間と違った、別な綺麗さ勝負で、7台の屋台が広場に集結し、最高の盛り上がりを見せてもらった。
初めて体験する、勇壮な祭りを素晴らしい場所と、美味しい料理を頂き、会長には感謝するばかりであった。
まだ昨日は宵宮である。今日は本宮で最高潮に達するが、このような二日掛りの祭りでは、体力も、財力も大変だと思われる。「浜手に嫁をやるな」という言葉も、良くわかる気がする。