11月より内定している会社から、保証書などの書類が一式届いた中に、その会社と自宅までの通勤経路図を書かなければならない書類があった。
地図を描くのはそれほど苦でもないが、自宅から約20キロメートルはあるであろう距離の、地図作成は始めてである。
当初、インターネットから会社と自宅が見える地図を、表示して印刷すれば良いと思っていたが、その縮尺倍率では大まかなコースは分かるが、会社が知りたい自宅付近が大雑把である。
このような場合は中間を波線の二重線で省略することを昔習ったことがあるので、国道312号線を聖マリア病院付近で分断し、再び国道372と合流する付近から自宅まで図示すべく記入した。
車を運転するものであれば、ほぼこの地図を見れば、自宅までたどり着くことができるのではないかと思っている。
考えようによっては、人間のイメージ力は、まだまだコンピューター以上だと思う。なぜなら自宅と目的地とは、地図上では同率縮尺倍数でしか見られないが、省略イメージでは、片方が2万5千の倍率であっても、省略後の片方は6250分の1で詳細に繋ぐことができる。
人間のイメージ力は素晴らしいものであると思う。一瞬にしてひらめいたことが脳裏に浮かんでくる。コンピューターに味方をして、これをイメージ的に出そうとすれば、地図検索を2回行い、一つは2万5千で選び、もう一つウインドウを開いて、詳細な画面を検索し、それらをウインドウで並列に並べると、画面上でイメージに近いものとなる。
そのうちに、両方をつなぐ簡便なソフトが開発されるだろう。今や高価な住宅地図を買わなくてもインターネットで簡単に番地なども確認でき、電話帳と地図が一体となったソフトも開発されているようである。日進月歩の時代であるので更に素晴らしいものが生まれてくるであろう。
これまで学校と自宅との概略地図を何度となく描いてきた。小学校、中学校、高校など数多く書いてきたが、からっきし家内は地図の描写力はだめである。通常上が北を指すのであるが、子供の分を書いているのを見ると、上下南北が逆転していて、あわてて交代して書き上げたことも多くある。
地図を描いたり理解する能力はどうも男の方が得手のように思われる。未だに家内などは、チラシ広告の店の案内に地図が掲載されると、それを上下逆にして、どの辺りなのかイメージしようとしている。どうもそういったイメージ力は未だに駄目なようである。その点、男の方が勝っているように思われるのだがどうだろうか。