時々会社を訪問してくれて、前社の情報や退職した社員の動向などの話を聞かせてくれるFさんが昨日も着てくれた。彼は前社の営業課長や店長を経て約32年間勤務して退職し、その後元役員だったSさんの勧めで、給食弁当の会社に入社され、現在は2年目であるが、営業部長として活躍されている。
当社も半年交代で給食会社を交替しているが、昨年11月1日付けでこの会社に入社して、最初の仕事が、彼の営業する弁当会社を契約満了で切るというものであったが、彼はそれを条件に入っているからと、き良く受けてくれてホッとしたものである。
その後も1ヶ月に一度位立ち寄っては、外回りしているので、いろいろホットなニュースを知らせてくれていた。年末から最近までの来社は、値上げの要請であり、今日からの納品再開時の価格を20円アップすると言うものであった。当初は単独の値上げなら、現行の給食会社に継続してもらえればと踏んでいたが、何と両社はタイアップしての値上げなので、総務担当として、ジッと動かず見守るわけには行かず、後5社ほど見積もり合わせを行ったが、結果はこの2社と殆ど同じであった。
そこで年末に食事の弁当を取っているものに、値上げの容認か否かと弁当の選択についてのアンケートをとったが、殆どの人は、値上げを容認されたようであった。また従来通りの6ヶ月交替での給食弁当屋の交代が大勢を占めていた。
国民投票法案ではないけれど、アンケートの戻り率が半分で全ての意見とは思えないが、とりあえず現行のまま容認されたものとして、今日からの会社交替である。
そのために、Fさんは弁当を温めたりするホットボックスの設置や、冷たいものを保管しておくクーラーボックスの設置に来ておられたので、手伝いがてら食堂に出向いた。
彼一人で、前の給食屋の電気製品を既に片付けて綺麗に掃除されていた。誰も来ておられず、当社の従業員も居なかったので、ゆっくり話し込んでしまった。さすが外に出ているだけあって、情報も豊かであった。いろいろ聞いていると、懐かしい名前の人が出てきて、頑張っておられることなどを聞くと、矢張りさすがあの人と感心したりで、時間はアッというまに過ぎてしまった。
彼曰く、前社で教育投資したものが、会社はそれを生かしきれず、今退職されたものが、それを役立たせているのではないだろうかとの言葉に、自分も含めた退職組の方が、優秀な者と優れた教育を受けたものの方が多いように思われたし、その言葉に賛成した。。
折角の教育投資が、違った形で実っているという前社としては、実に勿体無い教育投資である。それらを生かしきれない、労務政策が問題であろうし、逆に使う側からすれば、それらの教育を受けた者が煙たいのではないだろうか。それを上手く使ってこその教育投資だと思うのであるがどうだろう。