3日ほど前に息子が、泊まっていた孫に、「10月1日は何の日か知っている?」とばあちゃんに聞いてみろとパソコンの画面に向かってキータッチしている私の横で話していたので聞こえてきた。何を尋ねようとしているのか一瞬分からなかったが、直ぐに息子が言わんとすることが分かった。自分も忘れていたが、「結婚記念日」であった。4年生の孫は答えを聞きたがっていたが、兎に角婆ちゃんに聞いてみろとの息子の強行指導であった。
丁度家内は近くのスーパーに買い物に行っており、下の1年生の孫が付いていくというので、一緒に出かけていたが、直ぐに帰って来た。
孫は、息子に言われたように家内が帰るなり、玄関口で待ち受けて、そのことをオウム返しのように尋ねていた。しかし意外にも、即答できていなかった。後で弁解していたが、他所事を考えていて、質問のことなどはどうでもよかったということで、適当に分からないとの返事をしたとのことである。
それを息子に報告していた。そしてその答えを聞いていた息子がニヤニヤして、「婆ちゃんに結婚記念日やで」と孫に答えを告げると、孫は答えを持って、台所に飛んで行って、告げていた。
「婆ちゃんは覚えているよ」と言っていたが、「何故知らない」と言ったのと詰問していた。その質問の出所がテッキリ私だと思っていたらしい。まさか私自身も息子がそんなことを一々覚えているとは思わなかった。
当事者が忘れはしないが、忙しさからフト別のことを想像する日に代わっているのであるから、何かメモリアルな日となっているのだろうか。念のため昨年のブログを読んでみると、何と今年は35年の珊瑚婚だそだ。今更と思っていたら、昨日の会社が終わる前に、家内から電話が入り、「今日は結婚記念日だから外食しよう。孫の運動会を見に行っていて何も夕食を準備していないので」と連絡があった。帰りの車中でどこへ行こうかとあれこれプランを立てて、飲酒運転は出来ないので、家の近くの店にでもと思ったり、酒さえ飲まなければ、車でも良いからと思ってあれこれ店を思い浮かべて帰って来た。
ところが、車を入庫する前にいつもなら玄関口から出て来るのに、出てこないので家に入ると、息子からの連絡で、調子が悪いので早く帰り家で食事をするとのことで、一人食事作るのも三人も同じだと言うことで、結局結婚記念の外食は中止となった。車中30分余りのプランだけに終わってしまった。