昨日は、終日検品の応援を手伝った。会社から離れた倉庫に出向き、生産された製品の日付の印字確認をするものであった。自動化された機械により瓶に液が入れられ、キャップされてからラベルが貼られて、賞味期限の印字をされたものが機械検査を受けてからシュリンクといって缶ビールなどでも半ダース毎に紙パックで包装されているが、その後に段ボールに入れられ、コンベアに流されたものを、ロボットが荷造りしている工程を、逆に人力で遡るようなものである。今回はその製品を倉庫内で開封して、賞味期限の印字を確認するというものであった。
賞味期限の改ざんというものではないのであるが、一旦印字されたものが、包装される間に擦れたり、インクがかすんだりして、不鮮明なものが多数見つかったので、出荷前に全数確認をするというものであった。コンベヤのガイドに触れたのか、瓶と瓶が重なったのか、インクに問題があったのか、担当者は調査中である。
このままスーパー等の店頭に並ぶと、消費者から問題化するような印字も見られたのである。09.01.31と印字されてあるのだが9がかすむと3にも0にも8にも見える。3も同様に8に見えたりもする。日付に81日は無いから分かると思うが、数字だけでは分からない。
結局寒くて薄暗い倉庫の中で、昼に食事で会社に戻って来ただけで、一日その立作業を行った。どうやら今日もその作業のようで、土曜日も急遽出勤要請がありそうである。
機械が見落としたか、何故そのように印字不良となったのか分からないが、以前にも同様のことが有り、同じような失敗を繰り返して、対策が甘いのではないかと思われる。その都度あわてて、その場繕いをしているが、抜本的には改善解決されていないようである。
人間の目で検品すると、随分人によって評価にバラツキがあるようである。不鮮明な不良を撥ねたが、手早くしている作業場では、矢張り不良の出は少ない。また疲れてくると、目が慣れてしまって、不良も通してしまっている。一旦外に出てしまうと、取り返しのつかないことになりかねないので、慎重に対応しなければならない。人の目の基準など曖昧なものである。