会社で唯一のパートが「掃除のおばちゃん」である。64歳になられるが、一番会社近くに住んでおられる。丘陵地の中にある会社への通勤は、自転車での通勤はきつい。そのため電動自転車を利用されておられる。元々足がお悪い様である。
その方と同居しておられる義父が亡くなられた。昨晩通夜があったので参列した。前日に亡くなった一報が入ったので、カレンダーで友引などの確認をしたところ、先ず翌日が通夜だろうと略服を用意して会社に出かけた。
昨朝、自宅に伺い、通夜式や告別式の場所と日時の確認、故人の名前や年齢、喪主の確認などを行った。電話で済むことであるが、朝一番に電話すると「私はパートだから」と会社からの手配や参列を辞退しておられ、用件が聞けないまま電話を切られたので、詳細を確認するために自宅に伺ったのである。
「私は一般社員と違うから」と玄関口では言っておられたが、とり合えず座敷に上がらせて頂いたが、前日の午後にお亡くなりになった仏様は座敷に横になって、顔には布が置かれて、頭上には祭壇が設けられて、線香や水が供えられていた。先ずはお参りさせて頂いてから、用件に入ったが、朝の電話と違い、少し落ち着いてお話をされておられ、会社の対応にもご了解を頂いた。通夜や告別式の場所と時間を伺い、帰社してから早速、電報や生花の手配などを行った。
会社にはパートに関する規定が無いので、社員の規定を準拠して対応して行ったが、一緒に仕事をしていない大阪の幹部は、「パートは良いんじゃないか」との事であったが、従業員の親睦団体が花をするのであり、会社の所在地の村の公民館では、地域の方が多数来られて、我社の対応を見ておられることを伝えると、「仕方が無いなあ」と言って許可をもらった。パートも従業員であることがわからない人がまだまだおられるようで、福利厚生などで差をつけようとすると、大きな過ちを犯すこととなる。
今日は告別式で、昨日に引き続き午後から会社代表として参列することとなっている。