アフリカ開発会議のニュースを見て、福田総理大臣がアフリカの白地図に対談国の色塗り絵をしている光景が目に浮かんだ。失礼だが私達はどれくらいアフリカのことを知っているだろうか。10も国名が言えれば大したものだ。白地図に5カ国も場所の記入が出来ればアフリカ通と思ってしまう。私などは、エジプトとエチオピア、南アフリカ程度しか地名は覚えていないが、動物撮影の現場取材で国名を知る程度である。それ程国民からは遠く離れた国々である。
古い昔の地理で覚えた鉱山資源国であるが、治安が悪いとの学習のまま何十年と変わっていない。また近年ではエイズのまん延地となった報道もある。悲しいかな日本国民は欧米志向であるから、お隣のアジアですらやっと目を向けかかったところであり、アフリカなどは未だに遠い国々である。
この間に隣国中国などは、アフリカ資源を狙って、日本とは比べ物にならないほど首相がアフリカを訪問し、大使館などの開設を行なっていたようである。日本も商社が多くの国々と折衝しているが、国レベルの動きではないので、後塵を拝しているようである。
今回首相が50数ケ国のアフリカ首脳と会われるようで、15分程度の会合が続いているようである。しないよりましとは思うが、一夜漬けの日本国を表わしているようである。
私達国民の感覚と政府のトップの感覚のズレは、対アフリカの国々に対する知識不足と教育不足である。せめて義務教育の中学校位でも、アフリカに対する教育の比重を増やさないと、中国のようなしたたかな国には益々差をつけられてしまいそうである。
今や首相のアフリカの白地図はタイムスケジュールで一杯だと思うが、それだけ日本の対アフリカ対策の遅れのつけが書き込まれているものと思っている。