会社って何だろう。多くの人がその人の大事な時間を割いて働いている。「働いて得たお金で生活を支えるため。」と言う答えが一番多いような気がする。
新入社員が入って来た際の教育ではない。逆に会社から契約を終了と言われた場合に、どのように感じるかである。定年満期でさえ契約の再雇用を希望する人が多いと思うが、第二の人生として踏み出す場合もあるだろうし、自分の願望とのギャップが大きくて去って行く場合もあるだろう。
今回会社が、お盆を期に派遣社員5人と沖縄からの出向者3人の契約を終了すると発表した。派遣社員の中には、以前から雇用延長の申し出や、直接の再雇用を希望する者もいた。9月15日までの契約者が多いが、1ヶ月契約期間が早くなった。
一方沖縄の下請け会社から来ている出向社員は、7月末の契約期間が、半月間延長である。先月の点で、期間延長を申し渡していたが、具体的に半月とは明言されてはいなかったので、食事付き宿舎も会社が見ており、旅費の支払いも契約満期であれば、会社が支給することになるので、迷っておられたようである。
いずれにしろ、会社の都合の良いように雇用されるのが一般的である。ハッキリ言って仕事の進捗状況で、派遣や臨時社員を雇用し、また嘱託社員の雇用で、退職金の支払いや、賞与支給の負担を免れようとする、労務政策である。
それ自体は、合法的に行なわれているのであるが、仕事遂行の目的だけで、社員の教育というものはスムーズに進行する手順を指導するものである。
言ってみればハートの教育は成されずハードの教育ばかりである。促成栽培が期待され、遅咲きというものは排除され摘みとられるのが落ちである。
社員の同僚も、会社の方針でそのようなことをされている以上、深入りもできない。そんなに肩を持つのであれば、替わられたらと言われることを恐れて、構ってやれない実情である。
会社って利益が出なければ、人も採用できなければ、生産設備にも投資できないし、物を作る物資も調達できない。そのために労使が一体となって頑張っている。なのにどこかで、両者の紐の掛け違いから人の人生の転機の場と変って行くようである。