またもや早朝の雨音に目覚め、出窓のガラス戸を開放して寝入っていたので、雨の振り込まないように暗がりの中で窓を閉めた。その際テーブルの上に置いていた殺虫剤のスプレー缶に当たり、カラカラと音を立てて家内が寝ていた足元にころげ落ちたので、驚いて目を覚ました。直ぐに状況が分かったのであろうか、静かに「雨やね」と言って寝返りをしてからまた寝入ってしまった。
テレビの上に置いてあるデジタル時計は3時を回っていた。まだ屋外は暗い。新聞配達のオートバイであろうか、近くまで来ているようで、一寸エンジン音を噴かしたかと思うと、直ぐに止まったりと繰り返していた。もう暫らくするとKさんは出かけるのかと思った。今時分の時間に起きるのだろうかと思うと、もう少しの時間も、直ぐには寝付けなかった。
前日の夜にKさんから電話があり、前と同様、朝にイチジクを収穫してから家まで早朝に届ける旨連絡があった。彼の仕事は土曜日が休日であったが、私はこの日は出社であった。朝の時間しか受け渡しが出来ないことになる。6時半頃に自宅まで届けに来てくれた。まだ雨は降り続いていた。わずかばかりの申し込みにもかかわらず、雨の中の収穫で気の毒な思いであった。それに今回は自宅の畑で獲れたという丹波の枝豆と茄子を頂き恐縮である。
美味しいイチジクを安価で分けて頂き、それに加えて収穫したばかりの新鮮な商品を自宅まで届けて頂き、それに丹波の黒豆枝豆を頂くこととなり、最高の秋の味覚の嬉しい襲来である。天候は不順であったが、心地良い朝の出来事であった。