まさか秋風を二日も続けて書くとは思ってもいなかった。3日の日もクリーンデーで前日に続いてのメンテナンス等の業務が行われていた。さすがこの日は、4割近くの人が有給休暇の請求が出ており、生産が2日も休んでいると、倉庫から出入りするリフトの警報音も聞こえず静かなものであった。
ふと大阪よりのナンバーツーが工場に来られた。朝から工場のトップに電話が入っていたので事務所スタッフには何かあると察していた。直ぐに二人で別棟の会議室に出て行った。丁度昼前で、昼食休憩時の事務所の電話番があるので、皆より一足先に給食弁当を食べて、食堂を出ようとすると掃除の叔母ちゃんが、横の会議室から出てこられたのに出合った。赤い顔をしていたので、何かあるのかと思っていたら、自分の口から今月20日までで仕事の期限が切れるので、後任者に引継ぎをして欲しいとのことであった。
「後任者は?」と尋ねると、同じ総務の者で、ハンディキャップのある人である。その人には、自分の前に話してあるとのことであった。私が食事に入ったのと同時刻である。全く寝耳に水で、総務の自分に何の連絡も無しにの異動である。
事務所に戻ってくると、チョットと工場トップから説明があった。協力して欲しい旨言われたが、協力はするが、何ともおかしな話である。結局は最終的に私に仕事が廻ってくることになるのである。
ハンディキャップのある人でも、身体障害者と精神薄弱者とは指導にも違いがある。現に仕事を付加された彼は、パニック状態で、早速新たな仕事を頼まれても、急に言われたので分らないと応えている。
恐らく土日の連休開けには、親から仕事について電話が有りそうである。掃除の叔母ちゃんも、20日を待たず、月曜日からもう出たくないともらしていた。そうすると誰が、掃除をするのかと言えば、総務の業務であるから、私に廻ってくる。幸い女子のトイレや食堂のお茶などは、女子スタッフで交代でしてくれそうなので、マニュアルとチェック表を作成して対応していくつもりである。
それにしても、何ともお粗末な人事である。経費節減を前提にイキナリ掃除係りをカットする。食品衛生など意識が無いのであろうか。他部署に対する、見せしめであるなら効果の薄いこととなると思われる。風通しが悪い上に何とも秋風が漂っている。