毎日の通勤はこれまでと違った味わいがある。先ず出社時間が前よりも1時間も遅い8時に家を出ているが、これも少し早く到着しているのでもう少し遅くても良いようである。徒歩で30分を見込んでいたが、5分程余裕がある。早く到着しても休憩場所が無いので、仕事に付いている。
徒歩通勤の楽しみは、孫の通学の列に出会うことである。当初は分からなかったが、行列の中から兄弟を見つけ出す楽しみである。こちらも止まって見ているわけではなく、歩きながらであるが大体時間帯が合うようである。
まだ眠たそうにボーっとしてうつむき加減で歩いていたり、外堀川に石を投げたりして遊びながら通学していたりする2年生の孫を見かける。先日などは雨が降って全員が傘を差して歩いているのに、この子は傘を差さずに手に持って濡れて歩いていた。本人のプライドもあるだろうから、声も掛けなかった。毎日どんな表情か楽しみである。
またこれまでは車の運転であったので、徒歩通勤では公園を横切ったり、車が入り込まない通路を選んで歩いている。こんな通勤路の中にも、何でも見たがり知りたがりの助平根性が出てきて新たな発見をしている。
播但線の高架開通後の後始末工事を見たり、その結果朝日橋周辺の整備工事をみたりしてその進み具合や、周辺の家屋の取り壊しも見かけるようになり、再開発の道路がどのようになり、幹線の道路橋がいつ撤去されるのか楽しみである。また民家の桜の古木に3月の始めに花をつけて満開状態であるのを発見した。以前テレビか何かで聞いたことがある、土木現場で使われる
「ツルハシ」の日本唯一の製造工場の
「外川産業」が朝日橋の袂にある町の鉄工所であり、見落とすような工場である。表のシャッターに絵を書いていなければ見過ごしてしまうような工場である。ドアが開いているので、内部を覗き込めば「つるはし」や「トンガ」がぶら下がっているのが外からでもわかる。
行き帰りには、今日も新たな発見があるかもしれないので楽しいものである。仕事に行き出してからは、この歩行通勤を行き帰り各30分しているので健康センターのジムやプール通いを止めた。通勤が運動となり、楽しみがあるので当分続けたいと思っている。