昨日は振り替え休日であった。明日の土曜日に出勤の当番が当り振り替えとなったものである。まだ入社3ヶ月であるから有給休暇の取得も出来ないので、この日が冠句の定例会であったので喜んで?振り替えをした。
昼前に早い昼食を準備してもらい食後、車で約40分程の会場に向った。途中句友のFさん宅に寄り同行した。車中の話題は同じく句友のHさんが全国規模の結社の同人誌にトップで受賞されたことであった。
彼ら二人は元の勤務先で同室で勤務していたことがあり、仕事上のライバル意識は当時はあったようである。今はFさんは退社して別々となっているが、このような趣味の会での遭遇も実に面白いことである。お互いにこの定例会だけでなく他の会派にも他流試合をされておられるようである。
定刻前に到着したが、もう皆さん集っておられたので間もなく開始された。いつもながら和やかにして自分の句が読まれないだろうかと傾聴している。7人の選者がそれぞれ選をされたものを、発表して句者の名前と点数が発表されるのである。59点の下から順番に発表され、89点からは上座抄として毎月の記録として後日配布される。98点は「人」、99点は「地」、100点は「天」の句として奥三光として句に選者の標目がつけられて発表され、最後の「天」の句は追吟も加えられて発表されるのである。また「天」を受賞された人のみ「巻」といってベストテン受賞者の句が墨字で書かれた美しい冊子をもらえるのである。
私がこの会に入って4年になるが、まだ「巻」は3冊である。1年に1冊のペースであるが、中々うまくいかないものである。今回も8種選ばれただけである。昨年お亡くなりになられた前会長は200冊の巻を取っておられると言っておられたが、一度に数冊を度々貰われていた。今回も同じ人の句が別の選者からそれぞれ「天」に選ばれて2冊を貰われ、又別の句でも1冊獲得されておられた。実に羨ましい限りである。お年は80歳位に見えてお体からするともう少し行っておられるのではないかと思えるくらいであるが、実に若々しく心の中を読み込まれておられる秀句を発表されておられた。
今回は全員に、冠句の基本に帰って作成のしおりを復刻されて配布された。是非目を通しておきたいと思っている次第である。