このところの出勤途中に母校である小学校の横を通り、子供達の運動場で遊んでいる中から、孫を見つけ出しては暫らくその遊びを眺めている。
熱い猛暑の中でも子供達は元気である。校庭には大きな歓声が上がっており、隅にある遊具にも子供が遊んでいる。野生園と称した何も手をつけていない雑草のところにも、虫を捕まえようとして枯葉を掻き分けている子がいる。素手で取ろうとしているのであろうか。
短時間の中にも6年になる孫は直ぐに見つけることが出来るが、注意深く見守る中で弟の小柄な3年生はいつも見つけられないままである。
孫達が夢中で遊んでいるのは「ドッジボール」である。基本的なルールは変わっていないようであるが、今行なわれているのは球が2つから3つを使用している。私達の頃は当然一つの球で隣組との合同では2つ球で行なわれ、緊張感も一段と増して面白かった。
今目の前のドッジボールは一つのボールを空気を抜いた球で、力強く投げると変化する。カーブやシュート有りでキャッチするのに苦労している。もう一方は普通のレギュラーの球である。これらが混ざり合い、二つに分けられたチームの生き残り合戦が行なわれている。
変化球を取りに行こうとして急な変化がかかるものであるから、上手い子供もワンタッチのような形でアウトとなる。圧巻は矢張り当てられて落球した子が空中に浮かんでいる球を自ら取ったり、その球を味方の者がキャッチするファインプレーである。それらが出ると大歓声が盛り上がる。見ていても飽きないが、仕事に出る前であるので時間が取れない。
それらの主たるプレーに孫が絡んでいるとなると運動会ではないが、嬉しいものである。毎日の日課のように通勤途中で立ち止まり見つめているが、ついついゲームの面白さに、弟を見つけ出さずにいるので、今日からは注意して見つけ出したいと思っている。