昨日の朝7時過ぎに以前勤務していた会社のKさんから携帯電話が入り、依頼していたイチジクが入ったので取りに来ないかとの連絡である。前に3ケースを依頼していて最盛期であったので市場にも出さないといけないので、2ケースだけ分けてもらい、残りはまた都合がつけばとのことで合ったのを覚えていてくれたのである。今回も2ケースをお願いして夕方取りに自宅まで伺うこととした。
仕事から帰って、保育所から帰って来ていた2歳のチビや赤ん坊を娘が仕事帰りに迎えに来ていたのを見送ってから、家内と一緒に出かけた。
6時前であったが、もう暗くなっており車のライトを点けての走行で、彼の家まで伺ったが、近くの田んぼで火を燃やしている彼の姿が見えたので車を降りて田んぼの方に向った。彼も予定定刻なので気が付いたようで、こちらの方に向って歩いて来出した。
お願いしていた朝採れのイチジクを分けて頂き、更に枝豆は如何と株ごと切ったのを頂いた。そして先ほどの火を燃やしていた道路脇の田んぼにその枝豆を持って行き、豆だけ千切って彼の用意してくれた小さな箱に入れて、枝葉は燃えている火の側に置いていった。
家内は恐縮して枝豆を切り離していた。帰りに道路際にある大きな葉っぱを見て、「これは何の葉っぱですか?」と家内が尋ねると、「小芋や」と彼の応えである。正直小芋やズイキと蕗の葉っぱの違いは分かっていない。まして彼の説明の「親芋」の周りに「小芋」があってと言われても二人共不思議そうにしていたら、納屋の方からスコップを取り出すなり、畑に入って大きな葉の周りの土にスコップを差し込んで足で踏み込み、根を切り出して大きな株を掘り出した。星空の元の暗がりで、バイパスの通行車両の明りや、時折側道を通行する車両のライトに照らされて、ようやくどんな形状かが分かる。これもケースに入れてもらい持ち帰って来た。 車のトランクに入れて帰り、入口の花壇脇に降ろしたままにしていたので今朝の散歩時に改めて見たが、大きく成長したものであった。
親芋などこれまで食べた機会は余り無い。家内にも尋ねると、京都の正月の雑煮に入れていると言われて、思い出した。餅の雑煮でなく最初に芋の雑煮を食べた感じは驚きで一杯であった。所変わればの感じがしたものであった。自分の育って来た環境が標準のものと思ってきたものが、それから雑煮でも各地の風習により様々なものがあることを知ったものである。懐かしい親芋の味を一度再吟味してみたいと思っている。