前日から泊まっていた孫二人を連れ出し、途中母親である上の娘と2歳のチビと赤ん坊を誘い、娘の大きな車と交換して秋の
「砥峰高原」のススキを見に行き、そこで持参した弁当を食べてから、福知渓谷を下りて
「まほろばの湯」に浸かる予定で出かけた。
砥峰へ行く道中は晩秋の紅葉が里まで下りて来つつある光景であった。このところの寒さで一層色濃く成ってきたものと思える。稲刈りも終わり、秋祭りも済んでいよいよ冬を迎える山の彩りの準備が整いつつあるようであった。
高原近くなって道沿いのアチコチに白い物が見受けられ、当初孫達が「雪と違う?」と見つけ、曲がりくねりの多い道路なので脇見も出来ずに、「霜と違うか?」と運転しながら山道を登っていくと、正しく雪景色が視界に入って来た。まさか播州地方で11月の3日に雪景色を見るとは思いも寄らなかった。そして何とススキの原生地には殆どススキが見当たらない。一面にススキの穂が波打つ壮観な景色を期待して行ったが、雪の重みでススキが倒されているのである。これも珍しいものとは思うが、車から降りると寒くて屋外の食事など出来ない。孫達は喜んで雪合戦をしていたが、冬の支度はしていないし、手袋すら持って行っていなかったので、直ぐに寒がって車に戻って来た。結局車の中で家内が朝から準備して行ったオムスビを食べた。
そして食後直ぐに福知渓谷経由で一宮町に抜けようとしたが、先の台風災害で道路が通行止めになっているとのことで、結局峰山高原への縦走ドライブで一宮へ抜けて温泉へ向うこととなった。
峰山高原では、かって前社で新人受け入れ合宿を行った「簡易保険峰山高原レクセンター」が今や建物や周囲も一新されてホテル
「リラクシア」という名前に変っていた。ここは昨年に立ち寄ったので私は降りなかった。
少し回り道をしたが、曲がりくねった坂道を下りてきたので、孫達は左右に揺れるものだから身体の押し合いをし、チビも一緒になってキャアキャアと喚声を上げており、風呂上り後の車の中で静かになったと思ったら孫達全員寝入ってしまったようだ。