播州の秋祭りのメインである昨日は白浜の宵宮であった。これと同日にお隣の大塩天満宮での祭典が行われ、娘婿の出身地の実家にご招待を受けて、娘夫婦と次男家族と一緒に、孫の嫁さんの運転で車で出かけた。家内は前日から食事の足しにとオードブルや当地の祭りでは鯖寿司よりも好まれているコノシロ寿司を作って持参した。交通規制があることから、裏道を案内されて、そちらの駐車場に留めて細い路地道を通り抜けて実家に着いた。4,5年前にもご招待を受けてこちらの祭りを初めて見させてもらった。当祭りは獅子舞が無形文化財に指定されて有名である。小さな路地裏から太鼓の音が聞こえている。よく見ると家並みの小さな間から屋台の姿が見えていた。11時を回っていたので、着くなり食事が始まった。祭りでは定番のおでんが前日から炊き込んでおられたらしく柔らかく美味しかった。娘婿のお母さんが一人暮らしをされておられる。私より5歳年上であるから83歳である。ご主人は3年前に亡くなられた。前の祭りの際は、ベッドで横になっておられた。 お酒もよく飲み、眠くなって横の部屋で昼寝をさせてもらった。ごとごと物音で目を覚ますと皆が出かけるところであった。屋台の宮入が行われる所であった。矢張り近くで見ると大迫力で、人込みが多くて、屋台の動きで足元が悪く危険な状態である。山門前の小さな広場があり、そこに屋台が集結して練り合わせを行うのである。3基が限度でそれぞれふんどし姿の男衆が村のシンボルカラーの鉢巻や、はんてんを着て担いでいる。それぞれ応援隊が声掛けもあって力相撲をするのであるが、太鼓の地響きする音や、拍子木のカチカチする音、それに危険を知らせるホイッスルの音、大歓声が狭い場所に轟いており、大迫力である。
前回は見たことが無い、横の公園に足を運んでみた。こちらでは広いこともあり、5基の屋台が並んでおり一気に5台の練り合わせが行われたが、さすがすごい迫力を感じる。こちらでは白浜の神輿のぶつけ合いこそ無いが力の入るものであった。中には喧嘩をしていた男衆がたしなめられたり、警官が出動騒ぎにもなっていた。全体を見てから戻った。再び酒を飲みのどの渇きを潤した。自分が祭りに参加しているかの如く、酒を飲んでいる。またもや隣の部屋で寝入ってしまった。今度は7時から獅子舞の宮入である。前回は屋台と獅子舞を同時に見物したようであったが、それは本宮の15日の様であった。各町代表の毛獅子が勇壮な踊りを披露していた。やはり目を引くのは迫力ある獅子の動きであって、5人一組体制で交代に獅子頭を被っていた。単に肩クマだけでなく立ち上がり舞い踊る獅子は迫力があり、交代もさりげなくそっとする獅子は上手であり、練習を重ねていたものであろう。すべての獅子が宮入りしたのは8時を回っていたので、引き返して家まで車で送って貰って帰宅した。9時を回っていた。